歯は一度削ってしまうと二度と元に戻ることはありません。詰めものや被せもので歯が強くなった気がしても、実際は削れば削るほど、天然歯の寿命は短くなってしまします。可能な限り長く多くの天然歯を残せるように、いかにして予防をしていくかが、生涯においてご自身の歯を保つためのキーポイントとなるのです。 |
下記の4つの条件が重なってむし歯になると言われています。 |
■ プラーク(歯垢) |
口の中のミュータンス菌などの細菌が糖質からねばねばした不溶性グルカンという物質をつくり、グルカンが歯にこびりつきプラーク(歯垢)を作ります。 |
■ 糖質 |
ミュータンス菌などの細菌は、糖分を食べて乳酸を出し、プラークにたまった乳酸が歯を溶かします。 |
■ 歯の質 |
歯の質が弱い、歯ならびが悪いなども、むし歯にかかるリスクが高くなることがあります。 |
■ 時間 |
歯に歯垢がついている時間が長いほど、歯が糖質に接触する回数が多いほどむし歯になるリスクが大きくなります。 |
歯の表面にとても小さなむし歯ができます |
むし歯が神経に近くなり、冷たいものがしみます |
熱いものもしみ出し、ズキズキ痛みます |
神経が死んでしまい痛みを感じなくなります 抜歯になることもあります |
日本の成人の約80%が患っていると言われている歯周病。 歯周病はむし歯と異なり、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、気付いた時にはかなり進行していることが多いのです。 歯周病はお口の中だけはなく、糖尿病や心臓病などの全身疾患や、早産・低体重児との関連性が報告されています。 歯周病菌や歯石の除去を定期的に行い、生活習慣を改善することで、お口だけでなく全身の健康を守ることができるのです。 |
下記の3つの条件が重なって歯周病になると言われています。 |
■ 歯周病菌(プラーク) |
■ 口腔内環境 |
・歯列不正 ・歯ぎしり ・口呼吸 |
■ 生活習慣 |
・タバコ ・ストレス ・肥満 |
歯と歯肉の間に歯垢がたまります |
歯茎が赤くなり腫れてきます |
歯槽骨が溶けて後退してきます |
歯槽骨で歯を支えられなくなります |