むし歯が発症するのは・プラーク(歯垢)・糖質・歯の質・時間の4つの条件が重なったときです。 したがってむし歯の予防にはむし歯の原因をつくらないこと(リスクコントロール)が大切になります。 |
むし歯予防のポイント |
■飲食回数を少なくする 飲食をするたびに歯垢は酸性に傾きます。 ■甘いものを摂り過ぎない 砂糖以外の甘味料を使用したものを食べるようにしましょう。また、量より回数を減らすことが重要です。 ■よく噛んで食べる 唾液の分泌を促進します。よく噛んだときにでる唾液は酸を中性にする力が普段の何十倍も強いといわれています。 ■フッ素で歯の質を強くする。 フッ素は歯の傷や不完全なところに作用し、酸に溶けにくいフルオロアパタイトという物質をつくり歯を強化します。また細菌が作り出す酵素の働きを抑制し酸の分泌を減少させます。 ■定期健診を受ける |
キシリトール |
キシリトールは、樺や樫などの樹脂からとれるキシラン・ヘミセルロースから作られる天然の甘味料です。 砂糖などの甘味料とは違い、キシリトールは口の中の細菌の栄養源にならず酸をつくりません。 またキシリトールにはごく初期のむし歯を元に戻す効果があることも確認されています。 キシリトール入りのガムやトローチ、歯磨きなども市販されています。 |
シーラント法 |
シーラント法は、生えて間もない歯の溝を樹脂で塞ぐむし歯予防法で、奥歯の永久歯の虫歯予防に効果的です。 フッ素入りの樹脂を使用することでさらに予防効果が期待できます。 |
歯周病は歯肉炎の段階では、歯の磨き方など口の中の健康管理を積極的にケアすることでよくなります。しかし、ある程度症状が進行している場合は出来るだけ早めに診察を受けることが大切です。 また、歯周病のかかり始めには自覚症状があまりない病気ですので、検査をうけて症状を知ることも大切です。 |
歯周病の検査 |
■プロービング検査 プローブという道具を使い、歯周ポケットの深さを調べます。 ■X線写真による検査 X線写真により歯の周りの骨の溶け方を調べます。 ■カラー写真撮影 数値などではあらわすことのできない歯肉の色や形を正確に記録できます。 |
ブラッシングの仕方 |
1.歯ブラシの持ち方 |
歯ブラシの持ち方に決まりはありませんが、えんぴつを持つように磨くと毛先の余分な圧力がかかりません。 |
2.歯周病に効果的なブラッシング方法 |
・バス法 歯ブラシの毛先を根の方向に45°に向けて前後に小刻みに動かします。 このことにより、歯と歯肉の境目の清掃や歯肉の改善に効果があるといわれています。 ・ローリング法 歯ブラシを歯茎にあげ、上の歯は上から下へ、下の歯は舌から上へ向かって歯ブラシを回転させるようにして磨きます。 歯茎のマッサージと歯の表面の汚れや歯垢を取ることができます。 |
3.歯ブラシの選び方のポイント |
・大きさ 大きい歯ブラシでは口の中で動きがとれません。 歯の奥までとどくような、小さめの歯ブラシを選びます。 ・硬さ やわらかめがおすすめです。 |
ブラッシングの補助的用具 |
歯と歯のすき間などどうしても歯ブラシの毛先が届かない場所の清掃に歯間ブラシ、糸ようじ(デンタルフロス)などをおすすめします。 |
●歯間ブラシ |
細い針金の周囲にブラシをつけたようなものです。歯ブラシの毛先が入りにくい歯と歯の間、歯茎の近くをきれいにします。隙間に入れて前後します。かなりの歯垢や食べかすがとれます。サイズはいろいろありますので自分にあったものを選び、入らないところには無理に入れないようにします。 |
●デンタルフロス(糸ようじ) |
ナイロンの糸を歯と歯の間にすべらせるようにいれて、歯垢や食べかすをしごき出します。すき間の狭いタイプの人に仕えます。 |
●ウォーターピック |
水をノズルの先から勢いよく発射し、歯についた汚れを洗い流す機器です。ウォーターピックでは歯ブラシの届かない歯周ポケットの底のほうの汚れを洗浄することができます。しかし、歯に付着した歯垢や歯石は洗ったくらいでは洗い流すことはできません。 |